ベルリンでエンジニアとして働くとは


以前、日本人イラストレーターの高田ゲンキさんの本で、フリーランスでベルリンに移住しましたというのを読んでいて、とつねづねベルリンが気になってたところ、「berlin.tech.meetup #1 ベルリンでエンジニアとして働く」というイベントがあり、ベルリンでバックエンドエンジニアをされておられる佐藤ゆきさんのお話を聞きに、参加してきました

こちらのイベントはconnpassという、主にエンジニア向けの勉強会やイベントを掲載するサイトです。デザイナー向けイベントや勉強会もあり

ちなみに高田ゲンキさんの著書はこちら。フリーランス、イラストレーター(でもデザイナーでもピンときました)、海外移住したい人にオススメします




生活編

言語は英語メイン

平均年収は720万(6万ユーロ)、未経験エンジニアだと3万ユーロとか。でも税金が高くて、35~40%が税金で持ってかれます。さすがヨーロッパ。意外だったのはスタートアップ企業が多い割にキャッシュ主義で、Apple Payの導入もやっと去年入ったらしい
ついでに紙の書類主義らしい。(ん?デジャブが。。)

それと、ひどい住宅難で、ベルリン市が2020年から向こう5年間家賃の値上げを禁止する措置を取ったらしい。それだけ移住先として人気ということですかね?
ベルリンへ移住が決まっても、最初はAirbnbや、シェアハウスを利用するのが一般的で、ここも日本とは違います

ところで、ベルリン、ドイツといえば、私はバウ・ハウス、ブルーノ・タウトを思い浮かべます!ブルーノ・タウトの集合住宅住んでみたい(注:文化遺産)と思いますが、試しにちょっと英語でベルリンの賃貸物件ググってみたら、確かにAirbnb物件多くて、住むのに期限が付いてることが多いですね(察し)

日本の不動産状況もいいとは聞かないのですが、あっちも厳しそう
さようなら、ブルーノ・タウト。。

個人の主張には寛容だけど、わりと保守的

ベルリンの壁が壊されて以来、トルコからの移民が多く、多様性の考え方が日本より進んでるらしい。LGBTとかも日本より理解されてる様子
でも、日本よりもSNSに対しては保守的で(そもそも通信状況が悪くて、ネットにつながりにくい)、Facebookでお友達申請されても渋るし、とにかく個人情報を拾おうとするGAFAには抵抗する人が多いご様子

日本人って割と申請にはお互い気軽にOK出して、どうしても嫌になったら、あとでフォロー外すとか、ミュートにするとか多いと思うけど、違うんですね。あと日本と違うのが、政治意識が高いこと。雑談で時事ネタ仕込まないといけないのは、別に日本だけじゃない

逆に日本と同じなのは四季があることですが、ベルリンの冬は暗く寒く、冬季うつは日本以上でつらい、ビタミンD摂ってもつらい

負け惜しみじゃないですが、私が外国移住にちょっと興味持ってたのは、暖かいとこに行きたかったからなので、ここで心折れました。。

エンジニア的ベルリン以外の人気都市

ここで、他の国のお話があったので、ランキング

1位 シリコンバレー、サンフランシスコ
言わずと知れたシリコンバレー。スタートアップも大企業も多いが、競争激しいし、ハードワーク。給与も家賃も高い
GAFAのエンジニアの半分以上が外国人・中国人の移民(ベルリンはEU移民が多い)、上昇志向が高い移民が多いのかも。それに比べベルリンはそれほど上昇志向が高くない、らしい

2位 ロンドン
スタートアップも大企業けっこう多い。給与はそこそこ、物価もそこそこ(高い)。Brexit(ブレグジット)によるビザの影響が来るかもとのこと。イギリスのEU離脱の影響がちょっと分かんないですね。。

3位 パリ
政府がスタートアップ都市を推進。ドメスティックで多様性があるとは言い難く、英語だけだと働けるとこが限定(イメージ通りかも)

そういえば、かの現代美術家・草間彌生さんも、ほんとはパリに留学したかったけど、フランス語の壁が厚くて、仕方なく(?)ニューヨークに行ったと、著書の中で仰ってました。。


お仕事編

有給多い!働く時間は日本より短い!

有給は一年に25日以上。日本なんて、10日/年だから2倍以上ですね。うらやま
しかも病欠だとまた別で、1日休むだけなら有給使わなくてもいいとか

もちろん、サビ残とか、上司がいつまでもいるから帰れないとかないらしい。それとゆうのも個人のタスクが決まってて、タスク達成できないのはその個人が悪いのではなく、タスクを振り分けた人が悪いということになるかららしい。リモートもある。素晴らしい。。!

就職先は多い

大手だとAmazon, Facebook, Microsoft, Zalando(ヨーロッパのeコマース会社), Klarna(支払サービスのテック企業)とか。失業してもリスクヘッジしやすい。いいなあ

ただし、リストラがつらっと、ごく自然に行われるという。。
なにせ安定してないスタートアップ企業が多いし

あ、でもリスクヘッジしやすいし、外国人の受け入れも多いから。。!
試用期間や失業保険の制度もあり
ただし役所でのやり取りはドイツ語。うむ、分からん

ベルリンで働く際、ビザはすぐくれるのか?

ビザの種類は4種類。ブルーカード(Blaue Karte EU)、就労ビザ、ワーキングホリデー、求職ビザ。ブルーカードは向こうの税金を納めて22ヶ月くらいで、無期限滞在許可が降りるらしい。

ただし、条件があって、大学卒であることと、年収が4.2万ユーロ以上であること

ここで後から「ん?」と思い、調べたのですが、エンジニアで就職したなら、エンジニアの大学を出て、エンジニア(情報工学の)学位を取得してたらブルーカードあげるよ、という意味での大卒らしい
あとこれ、期限付きであることもあるらしいので、雇用契約書確認ですね

若ければ、半年間の制限があるワーホリで滞在して、求職ビザでさらに滞在伸ばして、ブルーカードゲットという手も
(※これらの制限は頻繁に変わる)

技術

フィンテック、モビリティが熱く、大手よりスタートアップが熱い。って、ブロックチェーン技術とかですかねー(遠い目)。どこ行っても、Pythonは強いな。。

あとは言語で言うと、バックエンドが、JavaScript, Node.js, Java, Rustで、フロントが、React(Native), Vueとか

就活

LinkedIn(日本だとあんまり流行ってないですが、やはり外国ではではメジャー)
Honeypot(求職者が登録しても情報は見れないけど、会社のほうから求職者にアプローチする形式)
他にGlassdoor, AngelList(よく知らない)。あとはリクルーターや友達の紹介。向こうはリファラル採用組んでる会社が多いらしい

情報収拾の方法

TechCrunchでスタートアップ情報見て、調達状況見るとか
(そう言う使い方が、、勉強になる)

あと、LinkedInで気になる企業で働いてた人に実際はどうなのか聞いてみるとか

面接(英語で)

・電話面接(自己紹介とか会社概要の確認とか)
・オンラインコーディングチャレンジ
・課題 & オンサイトインタビュー
・そして最終面接

ここら辺の流れは日本とほぼ同じですね。Qiitaで調べれば、そういうのはいっぱい出てきそう。日本にいながらでもオンラインで就活できて、さらにGAFAみたいな太っ腹なとこは、渡航費付きで現地へ呼んでくれて面接してくれるらしい(日本の企業でやらないこと)

ところで、オンサイトインタビューでググると、やたらと、私はこうしてGoogleに入社した!記事が多いです。。

英文のレジュメ書くのもNovoresumeとか使うのがよいらしい
(そういえば英語のレジュメもずいぶん更新してないな。。)

あと言うまでもないけど、ポートフォリオ
(更新、整理。。。)

ここまで見てきましたが、エンジニアの腕とか別にしても、コミュ力高くて、友人が多くないと、一気にハードモードになる印象です

ではっ